下記の手続きによりFMEA解析、DV/PV試験、信頼性・試験を実施しています。
1 | 故障確立・目標値の設定 | ex. 4-9~6-9 |
2 | 故障モードの解析(FMEA) | 故障モードの“より少ない”構成を検討します。 |
3 | 故障率の算定 | 計算式による推定を行います。 ex.λ=λb×πTj×πv×πE (Fit)
λb:基礎・故障率 (Tj=55~60℃) πTj:温度パラメータ πv:電源電圧パラメータ πE:環境パラメータ |
信頼性試験による検証
I/Oボード例 | 項目 | 仕様 |
4- 1 | 作動特性 | DC5V,30min |
4- 2 | 温度特性 | 仕様範囲の最低から最高まで10℃ごと |
4- 3 | 高温作動耐久 | DC5V,50℃,200h |
4- 4 | 高温作動限界 | DC5.25V,55℃,30min |
4- 5 | 低温作動限界 | DC4.75V,-5℃,30min |
4- 6 | 温湿度サイクル | 0~50℃,90% R.H (10回) |
4- 7 | アブノーマル・ユース | FMEA結果との照合 |
4- 8 | 結露 | -5℃,30min~25℃,10min (10回) |
4- 9 | 熱衝撃 | -5~55℃,各30min (200回) |
4-10 | 耐振動 | 33Hz,2G,XYZ方向,各30min |
4-11 | 静電気 | 150pF,150Ω,10KV |
絶縁・耐圧試験は通常試験項目です。 4-6,4-8~4-11:委託試験です。
Failure Mode and Effects Analysis
ハードに関する当社の開発プロセス
手順 1 : | FMEAを実施しようとするシステム(構成品の機能等)の確認。 |
手順 2 : | FMEAを実施しようとするシステムの分解レベルの決定。 |
手順 3 : | 機能図、システム仕様等から機能別ブロックを決める。 |
手順 4 : | 機能別ブロックから信頼性ブロック図を作成する。 |
手順 5 : | ブロックごとに故障モードを列挙する。 |
手順 6 : | 実際にそくした故障モードを選定する。 |
手順 7 : | 推定原因を列挙する。 |
手順 8 : | 設計基準、致命度分類基準等を参照して、FMEA用紙にまとめる。 |
手順 9 : | 故障等級が高いものについては、設計変更の要否等の検討を行う。 |
以上が基本的な手順です。
人命に関わるようなシステムでは、基本的には“冗長系”からスタートするわけですが、自動車はシングル系でも高い信頼性を得ています。
小社ボードはシングル系ですので、高度の信頼性が要求されるシステム等には適用できません。勿論、故障が無いシステム構成とするべく、努力しています。
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